2026年8月27日に告示された沖縄県知事選で、3選をめざす玉城デニー氏の那覇市での第一声に、ある人物が「支援者代表」として登壇した。崎浜空音氏——一般社団法人Colaboのスタッフである。Colaboといえば、かつて赤い羽根共同募金(中央共同募金会)から多額の助成を受け、その使途や説明責任をめぐって大きな議論を呼んだ団体だ。本記事では、崎浜氏の立場と経歴、そしてColaboと赤い羽根の過去の関係について、確認できる事実を時系列で整理する。
崎浜空音氏はColaboスタッフ。赤い羽根助成先が沖縄県知事選を支援
まず、確認できている事実を数字で整理しておく。
琉球新報が報じた第一声の弁士一覧には、「誰も取り残さない」と訴えた崎浜空音氏が「支援者代表」の肩書きで名を連ねている。この肩書きは同紙の報道による一次情報であり、SNS上で拡散していた「共同代表」という表現とは異なる。混同を避けるため、本記事では報道に基づく「支援者代表」の表記で統一する。
崎浜氏とColaboの関係を公式情報で確かめる
崎浜氏とColaboの関係については、Colabo公式サイトの「私たちについて」ページのスタッフ欄に、副代表理事らと並んで崎浜空音氏の名前が明記されている。ここから、崎浜氏が現在Colaboのスタッフであることは公式情報として確認できる。
ではそのColaboと赤い羽根の関係はどうだったのか。ここで少し過去を振り返っておきたい。
Colaboと赤い羽根、かつての助成関係
Colaboは2018〜2020年度の3年間、中央共同募金会が運営する「赤い羽根福祉基金」から計2,680万円の助成を受けた。これは10代の女性を中心とした孤立困窮者支援事業「バスカフェ Tsubomi Café」の運営費・車両購入費に充てられたと説明されている。同年度には別枠のコロナ禍緊急支援として298万円も助成されており、合算すると2,978万円になる。年ごとの内訳は以下の通りだ。
この助成をめぐっては当時、他の助成先団体との比較や、中央共同募金会の説明の仕方自体が批判を招いた経緯がある(詳細は「赤い羽根はColaboに総額いくら出したのか」で整理している)。なお、この助成はいずれも2020年度で終了しており、現在進行形の資金関係ではない。
助成の財源となった「赤い羽根福祉基金」は、街頭募金である「赤い羽根共同募金」とは運営主体も財源も異なる別制度だ。この違いは当時の炎上でも混乱の原因となったポイントで、「赤い羽根福祉基金と共同募金の違い」で詳しく整理している。また同じ枠組みで助成を受けた若草プロジェクトをめぐっては、助成の事実が公式リリースから外れていた経緯もあり、「若草プロジェクトへの1,000万円助成が消えた」で扱っている。
助成期間と崎浜氏の活動時期には空白がある
ここで注意したいのは、赤い羽根福祉基金からの助成期間(2018〜2020年度)と、崎浜氏がColaboの活動に関わり始めた時期の関係だ。両者を結びつける情報は、現時点で確認できていない。
崎浜氏の社会活動が広く報じられるようになったのは2024年以降で、同年12月に沖縄市で開催された、米兵による事件への抗議・再発防止を求める県民大会に若者代表として登壇したのが一つの契機だった。赤い羽根福祉基金からColaboへの助成が終了した2020年度から、この間には数年の空白がある。
下の年表は、確認できている主な出来事を時系列に並べたものだ。
沖縄県那覇市に寄付先を自分で選びたい場合の選択肢
赤い羽根共同募金は地域に細かく行き渡る一方で、寄付者自身が使い道を選ぶことはできない。那覇市を直接応援したい場合は、返礼品つきで使い道をある程度選べる「ふるさと納税」という制度もある。返礼品は那覇市の特産品や名産品が中心で、寄付額に応じて実質的な自己負担額を抑えながら地域を応援できる仕組みになっている。那覇市にも、ふるさと納税を通じて選べる返礼品が複数用意されており、その一例を紹介する。
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崎浜氏自身の活動歴——Colaboだけではない多面性
崎浜氏の活動はColaboに限らない。自身が代表を務める「What is SOFA?」という団体では、日米地位協定の改定を訴える発信を続けており、東京新聞・朝日新聞・琉球新報など複数の主要メディアに取材を受けてきた。基地問題や性暴力被害の当事者性を背景にした発信が中心で、2024年1月・11月には玉城デニー知事と沖縄県主催のトークキャラバンにも登壇している。今回の応援演説は、こうした一連の活動の延長線上にあると捉えることもできる。
事実関係をどう読むか
- 崎浜空音氏は2026年8月27日、玉城デニー氏の知事選第一声に「支援者代表」として登壇した(琉球新報の報道による)
- 崎浜氏はColabo公式サイトのスタッフ欄に名前が掲載されている
- Colaboは2018〜2020年度に赤い羽根福祉基金等から計2,978万円の助成を受けたが、既に終了している
- 助成期間と崎浜氏のColabo活動時期を結びつける一次情報は確認できていない
- 崎浜氏はColabo以外にも「What is SOFA?」代表として独自に日米地位協定問題に取り組んでいる
これらを並べたとき、「かつて赤い羽根の助成を受けた団体のスタッフが、知事選を応援した」という事実そのものは動かない。一方で、それが何を意味するのかは、時期のずれや崎浜氏自身の活動の広がりを踏まえて、読者それぞれが判断する必要がある部分だろう。

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