2026年7月7日、滋賀県甲賀市信楽町で発生した土砂崩れを受け、義援金の受付が始まっている。「赤い羽根」を思い浮かべる人も多いかもしれないが、赤い羽根(共同募金会)を経由せずに直接寄付する方法もある。受付窓口・口座を具体的に整理する。
61年ぶりに災害救助法を適用。甲賀市土砂崩れ、赤い羽根を通さず直接寄付する方法
今回の土砂崩れでは、住宅や市道など幅約25メートル・長さ約80メートルにわたって崩落し、複数世帯に避難指示が続く事態となった。8月13日には滋賀県が三日月大造知事を本部長とする災害対策本部を設置している。
被害の状況
崩落現場は、50年ほど前に造成された住宅街「紫香楽ハイランド」の一角。発生当初、甲賀市は土砂災害のおそれがある25世帯67人に警戒レベル4の避難指示を出した。電柱倒壊による停電と8戸の断水が発生したが、いずれも復旧済みだ。避難所には発生翌日の時点で2家族6人が避難していた。
甲賀市が公開した専門家の診断によれば、崩落の原因は「盛土で長期的な変形が進行していた可能性がある」ことに加え、「断続的な雨に伴う地下水の流入」が重なり、盛土の安定性が低下したためと推定されている。現場周辺では、崩落前の1カ月間で400ミリ近い雨が降っており、地盤が緩んでいた可能性が指摘されている。
義援金の受付期間は2026年8月10日(月)から2027年1月29日(金)まで。甲賀市役所と各地域市民センター(土山・甲賀・甲南・信楽)の窓口に募金箱が設置されているほか、口座振込でも受け付けている。振込先は下記の通りだ。
| 受付窓口 | 金融機関・口座 | 口座名義 |
|---|---|---|
| 滋賀県共同募金会(赤い羽根) | 滋賀銀行 県庁支店 普通539167 | 社会福祉法人 滋賀県共同募金会 |
| ゆうちょ銀行 00970-2-239829 | 滋賀県共募甲賀市の土砂崩れ災害義援金 |
出典:甲賀市公式サイト「令和8年7月滋賀県甲賀市の土砂崩れ災害義援金の受付について」
滋賀銀行・ゆうちょ銀行の窓口を使えば手数料は無料。ATMやインターネットバンキング、他行からの振込では手数料がかかる場合がある。受領証(寄付金控除の手続きに使う)が欲しい場合は、通信欄に「受領証希望」と記載する。
義援金以外に、確認しておきたいこと
甲賀市の案内には「寄せられた義援金は、義援金募集・配分委員会で取りまとめを行い、配分基準に基づいて被災者に配分されます」とある。振込先の口座はいずれも、滋賀県が設置する同一の配分委員会に集約される仕組みだ。
なお、今回の甲賀市の土砂崩れについては、ふるさと納税の災害支援サイト(ふるさとチョイス災害支援等)で検索した範囲では、専用の受付プロジェクトは確認できなかった。千葉県大雨や令和8年熊本地震のような大規模災害では、ふるさと納税型の代理寄付が用意されるケースがあるが、今回は義援金が窓口の中心になっているとみられる。
寄付する前に確認しておきたいこと
税制上の扱いはどの窓口でも共通で、所得税法・法人税法・地方税法に定める「国又は地方公共団体に対する寄附金」に該当する。窓口によって受領証の請求方法が異なる点だけ注意したい。受付期間や条件は今後変わる可能性があるため、寄付前に最新情報を確認することをおすすめする。
甲賀市の義援金受付ページ:「令和8年7月滋賀県甲賀市の土砂崩れ災害義援金」募集(甲賀市公式サイト)
滋賀県甲賀市に寄付先を自分で選びたい場合の選択肢
赤い羽根共同募金は地域に細かく行き渡る一方で、寄付者自身が使い道を選ぶことはできない。甲賀市を直接応援したい場合は、返礼品つきで使い道をある程度選べる「ふるさと納税」という制度もある。返礼品は甲賀市の特産品や名産品が中心で、寄付額に応じて実質的な自己負担額を抑えながら地域を応援できる仕組みになっている。甲賀市にも、ふるさと納税を通じて選べる返礼品が複数用意されており、その一例を紹介する(甲賀市ふるさと納税ページ)。
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