千葉県の赤い羽根共同募金、令和6年度の助成先団体別ランキング上位は社会福祉協議会と千葉県共同募金会で占められている。これらを除いて見ると、複数の施設が示し合わせたように同じ金額を受け取っていた事例が見つかった。はねっと公開データベースを当サイトが独自集計し、社協・募金会を除いた実際の助成先を分析する。
千葉県の令和6年度助成、福祉車両4件は判で押したように100万円
船橋市・市川市・千葉県共同募金会・千葉市の上位4団体は金額差がわずか133万円しかなく、突出した1位が存在しない。特定の団体への集中ではなく、県内に広く分散して助成が行われていることが、まず総額の内訳から見えてくる。
助成先団体別ランキング
以下は1,755団体のうち、金額の大きい上位5団体を抜き出した一例で、全団体の一覧ではない。
| 団体名 | 金額 | 件数 |
|---|---|---|
| 船橋市社会福祉協議会 | 1,984万円 | 13件 |
| 市川市社会福祉協議会 | 1,975万円 | 21件 |
| 千葉県共同募金会 | 1,964万円 | 3件 |
| 千葉市社会福祉協議会 | 1,851万円 | 13件 |
| 柏市社会福祉協議会 | 1,470万円 | 7件 |
出典:はねっと公開データベース(当サイト集計・令和6年度)
行政委託事業を担う立場を踏まえれば、この並びは想定の範囲内だ。上位4団体の金額差が小さく拮抗している点だけ付記しておく。実際の傾向は、これらを除いたところに表れる。
社協・募金会は団体数の2割強で、金額の8割弱を占める
出典:はねっと公開データベース(当サイト集計・令和6年度、「社協」の略称表記を含む)
助成先1,755団体のうち、社会福祉協議会と共同募金会は約24%にすぎないが、金額ではその8割近くをこの団体群が占める。件数で見ると約44%とやや持ち直すが、それでも半数に届かない。少数の団体に金額が集中し、多数の団体が件数の半数以上を分け合うという二層構造がここでも見える。
社協・募金会を除くと、送迎用福祉車両の整備が横並びで見つかる
| 団体名 | 事業名 | 金額 |
|---|---|---|
| 九十九里ホーム山田特別養護老人ホーム | 特別養護老人ホームの送迎用福祉車両の整備 | 100万円 |
| 関宿ナーシングビレッジ | 特別養護老人ホームの送迎用福祉車両の整備 | 100万円 |
| 特別養護老人ホーム花のいろ | 特別養護老人ホームの送迎用福祉車両の整備 | 100万円 |
| 特定非営利活動法人晃智会ROHAS | 生活介護事業所の送迎用福祉車両の整備 | 100万円 |
出典:はねっと公開データベース(当サイト集計・令和6年度、社協・共同募金会を除く上位20件より抜粋)
この4件はいずれも寸分違わず100万円で揃っている。事業名も「特別養護老人ホームの」「生活介護事業所の」と施設種別によって書き分けられているが、送迎用の福祉車両を整備するという用途は共通している。金額が完全に一致していることから、案件ごとの査定ではなく、定額の助成枠が存在する可能性がうかがえる。
100万円の定額枠と、300円の個別対応が同居する
一方で、千葉県の助成には300円という極めて小さな案件も存在する。流山市社会福祉協議会が受給した法外援護事業がそれで、生活困窮世帯への個別の見舞金とみられる。送迎用福祉車両のような定額・大口の助成枠と、300円単位で個別に対応する小口の見舞金が、同じ「助成」という枠組みの中に同居している。前者は施設の設備投資、後者は個人・世帯への直接支援という、性質の異なる2種類の助成が県内で並行して動いていることになる。
事業別に見ると、67件に分散した助成事業も
| 事業名 | 金額 | 件数 |
|---|---|---|
| 災害等準備金 | 1,664万円 | 1件 |
| 福祉団体に対する助成事業 | 1,037万円 | 67件 |
| 特別養護老人ホーム利用者への介護用備品の購入 | 684万円 | 37件 |
| 小地域福祉ネットワーク事業 | 638万円 | 1件 |
| 要保護世帯への見舞金配布事業 | 600万円 | 1件 |
出典:はねっと公開データベース(当サイト集計・令和6年度)
1位の災害等準備金は千葉県共同募金会による大口積立とみられる。2位の福祉団体に対する助成事業は67件に分けて配分されており、1件あたりでは平均約15万円程度の小口助成を数多くの団体に届ける事業だ。3位の特別養護老人ホーム利用者への介護用備品の購入(37件)も同様に、多数の施設に少額ずつ配分する形をとっている。前段の送迎用福祉車両とは異なり、こちらは1件あたりの金額を抑えて広く行き渡らせる性質の助成といえる。
「福祉団体」「◎施設・団体」――団体名が特定できない助成先
社協・募金会を除いた上位20件には、具体的な団体名ではなくカテゴリ名のような表記も複数含まれていた。「福祉団体」(570万円・1件)、「◎施設・団体」(300万円・2件)、「◎保育所」(190万円・2件)がそれにあたる。特定の団体を意図的に隠しているのか、単に登録の簡略化なのかは、公開データだけでは判別できない。公開情報の限界として、そのまま記録しておく。
千葉県銚子市に寄付先を自分で選びたい場合の選択肢
赤い羽根共同募金は地域に細かく行き渡る一方で、寄付者自身が使い道を選ぶことはできない。銚子市を直接応援したい場合は、返礼品つきで使い道をある程度選べる「ふるさと納税」という制度もある。返礼品は銚子市の特産品や名産品が中心で、寄付額に応じて実質的な自己負担額を抑えながら地域を応援できる仕組みになっている。銚子市にも、ふるさと納税を通じて選べる返礼品が複数用意されており、その一例を紹介する。
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横並びの100万円が示す、千葉県の助成の実態
団体別ランキングだけを見れば社協・共同募金会への集中に見えるが、除いてみると、複数の福祉施設が同一の金額で送迎用車両を整備していたことが分かった。「福祉団体」「◎施設・団体」のように団体名が特定できない助成先も残っており、金額の大小だけでは見えない実態が浮かび上がる。令和6年度(2024年度)の千葉県助成先一覧では、今回取り上げきれなかった団体も含めて確認できる。

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